電気代の滞納!電気が止まるまで何日?流れ・対処法

うっかり電気代を払い忘れしまうこともあると思いますが、滞納が続いてしまうと「電気が止まる」「延滞金が発生する」「ブラックリストになる」などとも言われています。

電気代を滞納してしまうと本当に電気が止まってしまうのでしょうか?


もくじ

電気代を滞納すると電気は止まります

電気代の滞納でいちばん心配なのは、やはり電気が止まってしまう可能性があることではないでしょうか?

実際、電気代を滞納して一定期間経過してしまうと電気を止められてしまいます。
ただし、滞納が発生してすぐに止められるわけではありません。

電気代に支払い期限はあるの?

電気代の支払い期限は電力会社によっても異なってくるのですが、東京電力では電気代が確定してから30日後が支払い期限になります。

電気代は検針で確定するので、「検針日=請求日」となります。

詳細な支払い期日は検針票で確認できます。

電力メーターがスマートメーターになっている場合はインターネットのマイページなどで確認できます。

電気代を滞納したらどうなるの?滞納から送電停止・再開の流れ

電気代の滞納発生から、電気が止まって送電再開するまでの流れを確認しておきましょう。

1.電気代の滞納発生

支払い方法に関わらず電気代が確定してから30日後が支払い期限になり(地域電力会社のケース)、この日までに支払いができなかった場合は滞納ということになってしまいます。

滞納が発生すると、「電気料金お支払いについてのお願い」などと書かれたハガキが自宅に送られてきます。支払い金額や支払い期限が書かれているので、遅くともこの日までに支払うようにしましょう。

2.送電停止

電気代を滞納してもハガキに記載されている期限までに支払いを行えば電気を止められることはありません。

しかし、期限を過ぎても支払いが確認できない場合は送電停止となります。

それでも急に止まるわけではありません。

この後送電停止の期日が書かれたハガキが送られてくることになります。ここに書かれている期日がリミットで、この日を過ぎても払われなかったら本当に電気が止まってしまいます。

ちなみに東京電力の場合は、滞納から20日経過しても支払いが行われなかった場合に送電停止となります。

この送電停止になるタイミングについて「滞納発生から50日後」と言われていることがあるのですが、正しくは「滞納発生から20日後(支払い義務の発生から50日後)」となりますのでご注意ください。

<参考>地域電力会社の支払い期限

電力会社 支払い期限 滞納発生後の支払い期限
北海道電力 検針日の翌日から30日目 滞納発生の翌日から20日目
東北電力 滞納発生の翌日から20日目
北陸電力 滞納発生の翌日から2~3週間後
中部電力 滞納発生の翌日から20日目
関西電力 滞納発生の翌日から20日目
中国電力 連絡があります
四国電力 滞納発生の翌日から20日目
九州電力 滞納発生の翌日から20日目
沖縄電力 滞納発生の翌日から20日目

 

3.送電再開

延滞してしまって電気が止められても、支払いが確認できたら送電を再開してもらえます。

なお東京電力の場合は、銀行・郵便局で支払った場合は電話で送電再開の申し込みをするようにしましょう。

「03-6759-9244」に電話をかけて、音声ガイダンスに従って手続きを進めます。
コンビニ払いなら連絡不要で再開してもらえます。

電気代滞納の延滞金について

電気代を滞納すると実際に電気が止まってしまうことが分かりましたが、延滞した期間についての延滞金はどうなっているのでしょうか?

こちらも東京電力の例で見ていきましょう。

まずはおさらいですが、電気代の支払い義務は検針日に発生します。

検針日の翌日から30日後が支払い期限になるので、この期間に支払いを行わなければいけません。

期限を過ぎてしまうと滞納となり、滞納している間は1日につき約0.03%(年10%)の延滞金が発生することになります。

例えば、12,000円の電気代を30日間滞納してしまった場合、約98円の延滞金を追加して支払うことになります。

延滞金は次回の電気代に加算されて請求がかかります。

金銭的に余裕がないこともあるかと思いますが、延滞すればするほど延滞金も増えてしまいますので、自分のためにも1日でも早く支払ったほうが良いことが分かりますね。

電気代を滞納するとブラックリストになるの?

電気代を滞納するとブラックリストになるということを心配している人もいらっしゃると思いますが、これに関してはブラックリストになるケースとならないケースがあります。

ブラックリストとは?

ブラックリストは個人信用情報に延滞情報や事故情報が記載されることを言います。

電気代の支払いは「口座振替」「振り込み用紙」「クレジットカード」などがあるかと思いますが、このうち延滞によってブラックリストになる可能性があるのはクレジットカード払いのみです。

信用情報機関もこのことをハッキリと伝えています。

Q.公共料金の延滞も登録されますか?
A.公共料金のお支払いをクレジット会社のカード決済をご利用にならず、銀行口座等からの引き落としで直接お支払いされている場合は、信用情報機関への登録はございません。

<引用> C I C「よくあるご質問」

支払い方法が口座振替または振り込み用紙であれば、どれだけ延滞してもブラックリストになることはないのです。

なお、クレジットカード払いにしていても延滞の翌日などすぐにブラック状態になるわけではありません。

C I Cの場合、延滞によってブラックリストになる条件は「返済日より61日以上または3ヵ月以上の支払遅延(延滞)があるものまたはあったもの」となっています。

滞納発生から1回目に送られてくるハガキに書かれている期日までに支払いをすればブラックリストにはならないと考えられるのです。

ただ、悪質なものや何度も滞納してしまっている場合はこの限りではありませんので気をつけましょう。

電気を止められると生活はどうなるの?

電気を止められてしまうと停電と同じ状態になり、家の中のあらゆる家電製品が使えなくなってしまいます。

まず、電気がつかないので夜は真っ暗になります。

冷凍庫の中のものは全て溶けてしまいますし、冷蔵庫の中身は腐ってしまいます。

エアコンが使えないので冬は寒く夏は暑く、スマホの充電もできません。

現代人が電気を使えなくなってしまうと、それこそ死活問題なのではないでしょうか。

おまけに延滞金が発生したり、ブラックリスト入りする可能性もあることを考えると、きちんと払っておくべきですね。

電気代を滞納するデメリット

電気代を滞納してしまうことのデメリットをまとめると次のようになります。

電気が止まってしまう可能性がある

電気はライフラインなのですぐに止められてしまうことはないと言われていますが、送電停止のお知らせハガキが届いてしまったら赤信号です。

記載されている支払い期日までに支払わないと、本当に電気を止められてしまいます。

延滞金が発生する

延滞金の金額は大きいものではありませんが、本来は払う必要がないお金なのでもったいないですよね。

支払いが確認できるまで延滞金は増え続けますので1日でも早く払うべきでしょう。

クレジットカード払いにしているとブラックリストになる可能性がある

「電気代の滞納」が理由でブラックリストになる(信用情報に傷がつくこと)はありません。

ただし、クレジットカード払いにしていて、そのクレジットカードの支払いが遅れてしまったことでブラックリストになることは実際にあります。

ブラックリストになってしまうと、そこから5年間はクレジットカード審査やローン審査に受かりにくくなってしまったり、スマホ本体を分割払いで購入することができなくなってしまいます。

数千円の電気代の滞納で、こんなことになってしまうのはもったいないですね。

督促状が届く

延滞が続くと自宅に「電気料金お支払いについてのお願い」などのハガキが何度も届くことになります。

支払いが完了するまではこのハガキを止めることはできませんので、ストレスに感じてしまいそうです。

電気代滞納にまつわるQ&A

最後に、電気の滞納についてのよくある質問をQ&Aでご紹介します。

口座振替/クレジットカード払いにしてます。期限までに払えなかったら再引き落としになるの?

支払い方法は電力会社によって異なります。

引き落とし失敗時の支払い方法についても督促状に記載されているので確認してみてください。

東京電力で口座振替の場合は、滞納発生から1回目の支払いについては再振替がかかりますので口座に入金しておきましょう。

ENEOSでんきの口座振替・クレジットカードの場合は、再振替がかかることはありません。
払込用紙が自宅に送られてくるのでそちらから支払いをします。

払込用紙を無くしてしまったらどうすればいい?

この場合も電力会社によって対応が異なります。

東京電力では払込用紙の再発行も可能ですが、手元に届くまでに1週間程度かかることがあり、この間も延滞金が発生してしまいます。

スマートピットや一時的にクレジットカード払いにしてもらうこともできますので、なるべく早く電力会社に相談してみましょう。(スマートピットは払込用紙不要でコンビニ払いができるサービスです)

電気代の滞納が続くと電力会社から解約されることがあるって本当?

これは本当です。
消費者のインフラを守るために地域電力会社などの一般送配電事業者には「最終保証供給」という義務があります。これにより東電、関電、九電などの地域電力会社では解約されることはありません。

しかし、新電力会社と言われるENEOSでんき、Looopでんきなどには、この最終保証供給の義務がありません。

支払い期限が守られなかった場合は契約に基づいて電力会社の方から契約を終了することができるのです。

新電力会社 解約となるまでの目安
ENEOSでんき 振込票兼解約予告通知が届いてから約15日
東京ガスの電気 予告のうえ解約となります
Looopでんき 支払い期日から15日以上
CDエナジーダイレクト 支払い期限の翌日から30日
東急でんき 支払い期日から40日以上
eoでんき 予告のうえ解約となります

 

また、解約されてしまっても支払い義務がなくなることはありません。
最終的には法的手続きによって差押になることも考えられます。

どうしても電気代が払えません・・・

電気代が払えない理由がコロナの影響で生活に困窮しているなどの事情でしたら、国の生活福祉資金を利用することができます。

この場合、最初に検討したいのが「緊急小口資金」です。

緊急小口資金でお金を借りる

緊急小口資金は、緊急かつ一時的に生活の維持が困難になった場合に少額の融資を受けられるものです。

従来は10万円以内の融資でしたが、現在は条件に該当すれば20万円まで無利息で借りることができます。

緊急小口資金の優れているところは、書類を受理されてから1週間程度で入金してもらえるスピードです。

国の融資制度はいくつかありますが、いずれも金利が低く税金からの貸付になるため審査が厳しいものも多く、融資決定までに1ヶ月以上かかることもあります。

緊急小口資金は比較的審査が穏やかで、融資までのスピードも速いのです。

生活全体で本当にお金に困ってしまっているなら、遠慮せずにこういった福祉制度を頼って下さいね。

<参考>厚生労働省「生活福祉資金の特例貸付:緊急小口資金について」

不用品を売ってお金を作る

次のお給料日までのつなぎとしてなるべく早くお金を作りたいのであれば、フリマアプリなどで不用品を売る方法もあります。

スマホがあれば出品できるので手軽ですが、売るものがないとお金を作ることができないというネックもありますね。

家族に相談する

どうしても電気代を払えずに困っているなら家族を頼ってみてはいかがでしょうか。
お金がない理由が、遊びすぎたとかスマホゲームに課金しすぎたなど、自分が悪い場合は叱られてしまうかもしれませんが、1ヶ月分の電気代程度でしたら貸してもらえる可能性は高いですよ。

彼氏・彼女、友人に相談する

彼氏・彼女、友人との関係性によっては、家族よりも相談しやすいこともあります。
ただ、やはりお金を貸してほしいと言われると誰でも困惑してしまうもので、この一言によって人間関係が壊れてしまうこともあります。返済についてもきちんと約束しましょうね。

カードローンでお金を借りる

カードローンでお金を借りるのは不安・・・という人もいるかもしれませんが、メリットもあるんですよ。

最短で今日借りられる

カードローンはスピーディに審査を行なってくれるので、申し込みをしたその日のうちにお金を借りられることも珍しくありません。
早ければ今日中に電気代を払ってしまうことも可能です。

誰にもバレずに借りられる

カードローンでお金を借りたことが家族、彼氏、彼女、友人にバレることはありません。
自分から話せばわかってしまいますが、カードローン会社が家族や職場、学校などに知らせることはありませんので、誰にも内緒で借りることができるのです。

必要な金額だけ借りられる

カードローンは1,000円単位で必要な金額を借りることができます。
電気代として8,000円必要なら、8,000円だけを借りることができるので無駄がありません。

無利息サービスもある

カードローンを利用する最大の不安は利息の高さだと思います。
確かに消費者金融の利息は借入額と借入期間によって増えてしまうので、計画的な利用が必要になります。

ただ、初めてカードローンに申し込むなら一定期間無利息で借りることもできます。
例えばアコムなら、初めて利用する人は最大30日間無利息で借りられます。

金利18.0%で30日間50,000円借りると739円の利息が発生するのですが、30日以内であれば利息がつかないので50,000円の返済だけでO Kなんです。

不足分の電気代程度の借入で、かつ次回のお給料日にきちんと返済をすれば利息も不安なく利用することができます。

お金のことで周囲に迷惑をかけたくないという人はカードローンも検討してみると良いでしょう。

その他、お金を借りる方法はたくさんありますので、詳しく知りたい方はお金を借りる即日融資ガイド110番をご覧ください。

<まとめ>
みなさんお分かりかと思いますが、電気代を滞納することにメリットはないので滞納しないようにすることがいちばんですよね。
万が一電気を止められてしまったら命に関わる場合も本当にあります。
ついお金を使いすぎてしまいそうな時でも、光熱費は生活のために必要なものですので、優先して払うくらいの気持ちでいましょうね。

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