東京電力と東京ガス、どっちにまとめるべき?
東京電力vs東京ガスの電気。電気とガスの両方をまとめるとしたら、お得になるのはどちらなのでしょうか?
東京電力と東京ガスの電気をあらゆる項目で徹底比較してみました。
東京電力vs東京ガスの電気:エリアで比較
▼電気・ガスセットで申し込み可能なエリア
電力会社 | エリア(電気・ガスの両方) |
東京電力 | 関東・中部・関西エリア |
東京ガスの電気 | 関東 |
東京電力は関東・中部・関西エリアで電気とガスをまとめることができますが、東京ガスの電気は関東地域のみとなります。
東京電力と東京ガスの電気の両方のセット割使える地域は、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県ということになります。
東京電力vs東京ガスの電気:比較するプランと料金設定
東京電力も東京ガスの電気もさまざまなプランを用意していますが、ここでは電気もガスも最もオーソドックスなプランで比較していきます。
・電気プラン「スタンダードS」
・ガスプラン「とくとくガスプラン」
・電気プラン「基本プラン」
・ガスプラン「すっともガス」
まずはそれぞれのプランの料金設定を確認していきましょう。
東京電力の電力プラン「スタンダードS」の料金
スタンダードSの電気代は基本料金+電力量料金で構成されています。
▼基本料金
契約アンペア | 基本料金 |
10A | 286.00円 |
15A | 429.00円 |
20A | 572.00円 |
30A | 858.00円 |
40A | 1,144.00円 |
50A | 1,430.00円 |
60A | 1,716.00円 |
▼電力量料金
電力使用量 | 1kWhにつき |
~120kWh | 19.88円 |
121~300kWh | 26.48円 |
301kWh~ | 30.57円 |
東京電力のガスプラン「とくとくガスプラン」料金
1ヶ月のガス使用量 | 基本料金(円/月) | 従量料金(円/㎥) |
0㎥~20㎥ | 736.23円 | 140.94円 |
20㎥~80㎥ | 1,024.32円 | 126.54円 |
80㎥~200㎥ | 1,195.04円 | 124.40円 |
200㎥~500㎥ | 1,835.24円 | 121.20円 |
500㎥~800㎥ | 6,103.24円 | 112.67円 |
800㎥~ | 12,078.44円 | 105.20円 |
東京ガスの電気の電力プラン「基本プラン」料金
基本プランの電気代も基本料金+電力量料金で構成されています。
基本料金は東京電力と同じで以下の通りです。
契約アンペア | 基本料金 | 東京電力との差額 |
10A | 286.00円 | 0円 |
15A | 429.00円 | |
20A | 572.00円 | |
30A | 858.00円 | |
40A | 1,144.00円 | |
50A | 1,430.00円 | |
60A | 1,716.00円 |
電力量料金はこちらです。
電力使用量 | 東京ガスの電気 | 東京電力との差額 |
~120kWh | 19.78円 | -0.1円 |
121~300kWh | 25.29円 | -1.19円 |
301kWh~ | 27.36円 | -3.21円 |
基本料金は同じですが東京ガスの電気の方が電力量料金が安いため、電気だけの契約の場合は東京ガスの電気の方がお得ということになります!
東京ガスの電気のガスプラン「ずっともガス」料金
1ヶ月のガス使用量 | 基本料金(円/月) | 従量料金(円/㎥) |
0㎥~10㎥ | 759.00円 | 160.16円 |
10㎥~80㎥ | 1,056.00円 | 130.46円 |
80㎥~200㎥ | 1,232.00円 | 128.26円 |
200㎥~500㎥ | 1,892.00円 | 124.96円 |
500㎥~800㎥ | 6,292.00円 | 116.16円 |
800㎥~ | 12,452.00円 | 108.46円 |
ガス代を料金表だけで比較してみると、東京電力「とくとくガスプラン」がお安いですね。
・電気:電気単体(セット割なし)なら「東京ガスの電気」が安い
・ガス:ガス単体(セット割なし)なら「東京電力」が安い
ということになります。
東京電力vs東京ガスの電気:セット割でまとめた場合で比較
続いて、東京電力と東京ガスの電気を、それぞれ電気とガスのセット契約した場合の金額で比較してみます。
東京電力の電気・ガスセット割の内容
東京電力で電気・ガスをセット契約すると、毎月支払う電気代から100円割引があります。
どれだけ電気とガスを使っても割引額は変わらないというところが特徴的ですね。
東京ガスの電気の電気・ガスセット割の内容
東京ガスの電気で電気とガスをセット契約すると、基本料金と電力量料金の合計から0.5%の割引があります。
使えば使うほど割引額も上がるので、ファミリー世帯で電力・ガスの使用量が多い人は東京ガスの電気の方がお得と考えられます。
東京電力vs東京ガスの電気:シミュレーションで比較
東京電力と東京ガスの電気の料金をシミュレーションしてみましょう。
▼年間の電気・ガスの合計(年間支払額)
世帯人数 | 東京電力 | 東京ガスの電気 |
単身 | 108,184円 | 89,440円 |
2人 | 135,767円 | 132,614円 |
4人以上 | 211,617円 | 204,956円 |
※単身世帯の使用量は電気:30A、200kWh/ガス:20m3で比較しています。
2人世帯の使用量は40A、300kWh/ガス:30m3で比較しています。
4人以上世帯の使用量は50A、500kWh/ガス:40m3で比較しています。
セット割を含む金額です。各種キャンペーンは除いています。
いずれの世帯でも東京ガスの電気が安い結果になっていますね。
基本料金はどちらも同じなのですが、東京ガスの電気の電力量料金が安いので、使った分だけ差がでてくることになります。
東京ガスの電気はここからさらにセット割が適用されて0.5%割引になるので本当に優秀です。
東京電力vs東京ガスの電気:現在行われているキャンペーンで比較
新電力会社は顧客獲得を目指して定期的にさまざまなキャンペーンを行なっています。
東京電力と東京ガスの電気の現在行われているキャンペーンを比較してみましょう。
※2022年6月現在
東京電力のキャンペーン
東京電力には「スタート割」があります。
契約から1年間、基本料金と電力量料金の合計金額が毎月5%割引になりますので、初年度は上記のシミュレーションよりもお得になります。
また、インターネットから申し込みをすると1,000ポイントもらえます。
1ポイント1円として利用できるので、1,000円分のキャッシュバックと考えることができます。
東京ガスの電気のキャンペーン
東京ガスの電気では、基本料金が3ヶ月間無料になるキャンペーンを行なっています。
契約アンペア数に関係なく無料になるので、例えば50A契約のご家庭なら合計4,290円も割引を受けることができます。
▼割引額(基本料金3ヶ月分の合計)
契約アンペア | 基本料金 |
10A | 858円 |
15A | 1,287円 |
20A | 1,716円 |
30A | 2,574円 |
40A | 3,432円 |
50A | 4,290円 |
60A | 5,148円 |
キャンペーンは期間限定のものが多いため、どちらが優れているとは一概に言えません。
申し込みのタイミングで行われているキャンペーンは必ずチェックしてくださいね。
東京電力vs東京ガスの電気:ポイントで比較
東京電力にも東京ガスの電気にもポイント制度が用意されています。
東京電力のポイント
東京電力のインターネットマイページ「くらしTEPCO web」にログインすると、毎月1回50ポイントをもらえます。
電気・ガスのセット契約の場合は、1回のログインで毎月1回100ポイントもらえます。
利用料金などの確認のために毎月1回はログインすることと思いますので、セット契約なら100円分のポイントをほぼ確実にもらえると考えることができますね。
ちなみに以前は電気料金1,000円の支払いごとに5ポイントもらえるサービスだったのですが、現在は支払い金額に関係なく50ポイントまたは100ポイントとなっています。
電力もガスもそこまで使わないという単身世帯の方にとっては改善となったのではないでしょうか?
貯まったポイントは、「Tポイント」、「Pontaポイント」、「WAONポイント」、「nanacoポイント」、「dポイント」、「Amazonギフト券」と交換可能です。
300ポイントから交換できますよ。
東京ガスの電気「パッチョポイント」
東京ガスの電気「パッチョポイント」は、東京ガスのインターネットマイページに登録している会員であればどなたでも貯めることができるポイントです。
電気料金とガス料金の支払額に応じて以下のポイントが貯まります。
電気料金 | 1,000円ごとに15ポイント |
ガス料金 | 1,000円ごとに5ポイント |
他にも抽選でもらえたり、東京ガスのwebショップでのお買い物などでも貯めることができます。
貯まったポイントは「エムアイポイント」、「dポイント」、「nanacoポイント」、「Tポイント」、「楽天ポイント」、「Pontaポイント」、「京王グループ共通ポイント」、「京急プレミアポイント」、「WAONポイント」に交換することができます。いずれも500ポイントから移行可能です。
東京電力vs東京ガスの電気:その他のサービスで比較
東京電力と東京ガスの電気を、その他のサービスで比較してみましょう。
初期費用・解約金・違約金で比較
東京電力も東京ガスの電気も初期費用は無料で、解約金や違約金もありません。
電力会社を乗り換えてみたけど、あまり安くならなかった・・・という時は、解約金などのムダな費用をかけずにまた別の新電力会社に乗り換えることができます。
東京電力の主なサービス「生活かけつけサービス」
東京電力のスタンダードSプランに加入すると、月額330円の「生活かけつけサービス」を無料で利用することができます。
生活かけつけサービスは、電気設備・水まわり・カギ・窓ガラスの応急処置が無料で受けられるサービスです。
応急処理と言っても電気設備なら60分以内、それ以外なら90分以内の対応が無料ですので、いざというときにとても頼りになりますよ。
・停電の点検・調査・応急処置
・トイレの水漏れ、つまり、水が止まらない
・お風呂のシャワーから水漏れする
・家のカギが壊れて開かなくなった
・シリンダーの新規取り付け
・窓ガラスの交換
など
こういったサービスを有料で利用する場合、「交通費・出張費」+「作業費」+「部品代」などがかかりますが、生活かけつけサービスにはこれらの費用が全て含まれています。
部品代や消耗品の交換もなんと上限20,000円まで無料なんです。
こういったトラブルはいざというときに痛い出費となりますが、スタンダートSに契約しているだけで無料で利用できるので本当に頼りになる備えと言えるでしょう。
東京ガスの電気「水とでんきの駆けつけサービス」
東京ガスの電気の「水とでんきの駆けつけサービス」は月額385円の有料サービスになります。2023年3月31日までは無料で加入できますのでお試し利用ができますよ!
サービス内容は、水回りと電気に関するトラブルに無料で対応してくれるというもの。
例えば、
・電気がつかなくなった
・ブレーカーがすぐに落ちる
・電気のスイッチが使えなくなった
・排水が詰まった
・蛇口から水がポタポタ漏れる
・トイレの水が止まらない
などの突然のトラブルに月額料金のみで対応してくれます。
どちらもいざというときにとてもありがたいサポートですが、月額料金が別途不要な東京電力の方がお得と言えそうですね。
結論!東京電力と東京ガスの電気、どっちにまとめるべき?
東京電力と東京ガスの電気のセット割、ポイント、サービスなどさまざまな面で比較してきましたが、どちらも単体で契約するよりはセット割にしたほうがお得であることは間違いありません。
ガス料金は東京電力が安かった!
ガスの乗り換えだけなら東京ガスから東京電力に乗り換えた方がほとんどのケースで安くなります。
ただ、ガス代よりも電気代の高さの方が気になるという人が圧倒的に多いと思いますので、セット割で考えると東京ガスの電気の方が割引率が大きくなります。
セット割でまとめるなら東京ガスの電気がお得
セット割を適用すると、ほとんどの場合で東京ガスの電気の方が安くなります。
毎月の電気の使用量が120kWh以下の場合は1kWhにつき0.1円しか安くならないので、大きな割引は実感できないかもしれませんが、電力使用量が極端に低い人でなければ東京ガスの電気に乗り換えた方がお得になるケースが多いです。
実際の電力使用量でシミュレーションしてみて下さい。
付帯サービスで見てみると東京電力も負けていません。
何よりも東京電力は電力事業から撤退する可能性がないという非常に大きな安心感もあります。
今回は東京電力と東京ガスの電気の2社だけを比較しましたが、他にもセット割はないけど基本料金がかからないLooopでんきなどもあります。
知名度が低くても優秀な新電力会社はたくさんありますので、ぜひ幅広く比較してみて下さいね。