電力会社の選び方!電力自由化で安くなるチャンス!
電力自由化によって電力会社を自由に選べるようになりましたが、正直なところ「さぁ!自由に選んでくださいね!」と言われても、比較の仕方もわからないという人の方が多いことと思います。
電力会社選びで失敗しないためにはどういったところに気をつければ良いのでしょうか?
ここでは新電力会社を選ぶポイントや注意点をわかりやすくお伝えしていますので、ぜひ比較検討の参考になさってみて下さいね。
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新電力会社を選ぶ注意点
さっそくですが自分にあった新電力会社を選ぶポイントを見ていきましょう。
電力会社の比較に入る前に必ずチェックしておきたい注意点を2つご紹介します。
お住まいの建物が乗り換え可能であることを確認しておく
お住まいが賃貸アパート、マンションなどの集合住宅でも電力会社の乗り換えは可能です。
ただし、「一括受電」契約になっていると乗り換えできませんので最初に確認しておきましょう。
一括受電は集合住宅において、個人で電力会社と契約するのではなく建物(オーナーや管理組合)が一括で契約すること。
電気代を安くできるというメリットがあるのですが、電力会社と各家庭が個別契約することはできないので乗り換えもできないのです。
電力会社から毎月の検針表が届いていれば一括受電ではないということになるので乗り換え可能ですが、よくわからない場合はマンション管理会社や管理組合に確認してみましょう。
引っ越しを検討していて新居で新電力会社を使いたい場合は、建物が一括受電になっていないことも契約前に確認しておくと良いでしょう。
現在の契約内容と電力使用量を把握しておく
自分に合った電力会社を見つけるためには、今どういう契約をしているのか、毎月どれくらい電力を使用しているのかを把握しておくことがとても大切です。
ほとんどの新電力会社がホームページに電気代金シミュレーションを用意しているのですが、正確な結果を出すには現在の契約内容と電力使用量の入力が欠かせません。
契約内容も電力使用量も検針表に記載がありますので確認しておきましょう。
新電力会社の選び方
ここから新電力会社を選ぶためのポイントを見ていきましょう。
電力供給エリアをチェックする
電力自由化が始まって遠方の電力会社とも契約できるようになりましたが、全ての新電力会社が全国展開しているわけではありません。
例えば中部電力ミライズと大阪ガスCDエナジーダイレクトが設立した「 CDエナジーダイレクト」は、中部地域の大手電力会社と関西の大手ガス会社の新電力会社ですが電気を提供しているエリアは関東地域になっています。
気になる電力会社を見つけたら、まずはどのエリアに電力供給しているのかを確認しましょう。
電気料金プランをチェックする
電気料金プランのチェックは電力会社選びでいちばん大切な部分です。
検針票に契約アンペア、基本料金、電力量料金、再エネ賦課金などが書かれているので、確認して新電力プランと比較してみましょう。
たくさんのプランから比較していくのはちょっと大変な作業ですが、いちばん大事なところなのでしっかりやっていきましょう!
シミュレーションで電気代を比較!
電力プランを把握したら、今の電気代と比べてどのくらい安くできるのか目安の金額を出してみましょう。
料金を比較するときに便利なのが、各電力会社が用意している料金シミュレーションです。
電力使用量または支払った電気代金を入力すると電力会社乗り換え後のおおよその電気料金をシミュレーションしてくれるので、乗り換え後の目安がわかります。
特にシミュレーションをやってみて欲しいのが、単身世帯の方などの電力使用料が少ない人です。
新電力会社の電気料金は電力使用料が多い人ほど割引水準が高くなっていて、逆に電力使用量が少ないと電力会社を乗り換えてもあまり電気代が変わらないことがあるんです。
自分の電力使用量をしっかり把握して、シミュレーションしながら最適な電力会社を見つけていきましょう。
ライフスタイルにあった電気料金プランを選ぶ
「うちはひとり暮らしだから電力使用量も多くないはず」
「夫婦と子供2人の4人家族だから他の家よりは電気をたくさん使っているはず」
など、電力使用量を家族構成だけで考えていませんか?
もちろん電力使用量は家族構成にも大きく影響されるのですがそれだけではありません。
ひとり暮らしであっても通勤している人なら日中はほぼ電気を使いませんが、在宅ワークなら朝・昼・夜全ての時間帯で電力使用があるでしょう。
ひとり暮らしでもペットを飼っているならほぼ年中エアコンも付いているのではないでしょうか?
4人暮らしでも両親は仕事で子供は学校なら日中の電力使用量は少ないですが、お子さんが小さくて家で過ごす時間が長いなら増えますよね。
同じ家に住んでいる家族の数は同じでもライフスタイルによって電力使用量も変わってくるので、自分の暮らしに合っているかどうかもしっかり検討すると良いでしょう。
また、この機会にライフスタイルを振り返ってみると、日常的に車に乗るから電気と一緒にガソリン代も安くできると嬉しい、ガス代も気になるから一緒に見直したい、そろそろオール電化に変えたいなど新しい希望が出てくるかもしれません。
新電力会社のほとんどは元々別の事業をやっている企業なので、本業の強みを活かしたさまざまなサービスを提供しています。
例えば「ENEOSでんき」の電気代金をENEOSカードで支払えば、ガソリン代が通常のENEOSカード特典割引に加えて追加で1円引きになります。
ライフスタイルに合った電力会社を選べばお得が増えることもぜひ覚えておいて下さいね!
新電力会社の選び方:もっともっとお得に!
新電力会社の基本的な選び方がわかったとことで、もっとお得に乗り換えする方法をチェックしていきましょう。
セット割があればさらにお得!
セット割は電力会社が指定するサービスとセットで契約することで料金が安くなるプランです。
セット割には次のようなプランがあります。
電力会社 | セット割の内容 |
CDエナジーダイレクト | 電気とガスをセット契約すると基本料金と電力量料金が0.5%割引になります。 |
東京ガスの電気 | 電気とガスをセット契約すると基本料金と電力量料金が0.5%割引になります。 |
ニチガスでんき | 電気とガスをセット契約すると300円割引。さらにガスを都市ガス契約すれば基準のガス単価が5%割引になります。 |
eoでんき | 電気とガスをセット契約すると4カ月間最大550円割引になります。 |
東急でんき | 東急の定期券利用者が電気とガスをセット契約すると、24ヶ月間毎月110円割引になります。 |
電気もガスも今までと同じ使用量でも、契約内容を変更するだけで安くできるのでとてもお得ですよ!
キャンペーンの有無も確認しましょう
多くの新電力会社が顧客獲得のためのキャンペーンを定期的に行なっています。
適用期間内に申し込みすればキャッシュバックやポイント還元などのサービスを受けることができますよ。
過去に開催されていたキャンペーンは、
・CDエナジーダイレクト:最大13,000円分のポイント還元
・東京ガスの電気:2,000円分のパッチョポイントプレゼント
・Looopでんき:amazonギフト券2,000円分プレゼント
などがありました。
どれも魅力的じゃないですか??
キャンペーンは定期的に開催されるので、ぜひお得なタイミングで申し込んでみて下さいね。
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電力会社の選び方:注意点も要チェック!
魅力的な電力会社が見つかったら、契約内容、支払いについても確認しておきましょう。
支払い方法は選べる?
新電力会社の中には、コストを抑えるために支払い方法をクレジットカード限定にしているところもあります。
クレジットカード払いにするとポイントやマイルが貯まるという嬉しい特典もあるのですが、できればカードは使いたくない、口座引き落としの方が都合が良いという人もいると思います。
選べる支払い方法は、各電力会社のホームページに記載されているので申し込みに入る前に確認しておきましょう。
<参考>主な電力会社の支払い方法
Looopでんき | クレジットカード |
ENEOSでんき | クレジットカード 口座振替 |
J:COM電力 | クレジットカード 口座振替 |
CDエナジーダイレクト | クレジットカード 口座振替 |
東京ガスの電気 | クレジットカード 口座振替 払込用紙 |
ONEでんき | クレジットカード 口座振替 |
0円でんき | クレジットカード 口座振替 |
eoでんき | クレジットカード 口座振替 |
東急でんき | クレジットカード 口座振替 |
ちなみに、従来の電力メーターをお使いのご家庭では毎月紙の検針表が発行されていることと思いますが、新電力会社に乗り換えるタイミングでスマートメーターに切り替える工事が行われることになります。
切り替え後は紙の明細書は発行されず、電力使用量や利用料金はスマホやパソコンで確認できるようになります。
スマートメーターの取り替え工事の費用は無料で立ち会いも不要です。
使った電力使用料がすぐにわかるので、節電意識も高まりとても便利になりますよ。
初期費用・違約金・解約手数料もチェック
電力会社を乗り換えてみたものの、思っていたほど安くならなかったということもあるかもしれません。
すぐに乗り換えてしまうと違約金がかかるような契約にしてしまうとムダなお金を払うことになってしまいます。
地域電力会社の契約・解約には別途費用がかかることはありませんが、新電力会社は初期費用・違約金・解約手数料がかかることがあるので必ず事前に確認しておいて下さい。
と言ってもほとんどの電力会社は初期費用・違約金・解約手数料を設けていません。
気をつけたいのはセット割狙いでインターネットプロバイダ、スマホ、ケーブルテレビなどの通信をセットにするときです。
これらは単体で契約しても解約するときに手数料がかかることがありますよね。
電気とセットで契約するときも同じで、通信回線の解約に数千円~1万円以上の違約金がかかったり、セットで契約したために電気だけの解約ができないなどの制限がかかることもあります。申し込みをする前に必ず確認するようにしましょう。
特に引っ越しの予定がある方は解約に関する諸条件をしっかり確認して、不明点があったら申し込み前に相談するようにしましょう。
乗り換えないほうが良い人もいます
電力会社を乗り換える最大の目的は、やはり「電気代を少しでも下げたいから」ですよね。
しかし、電力会社を乗り換えたからといって必ずしも安くなるとは限りません。
目安になりますが、電気代が安くなるのは電力使用量が普通~多い人で、少ない人はこれ以上割引できる幅が無いため安くならないことがあるのです。
現在の契約アンペア数が20A以下の人もそれほど変化がないかもしれません。
まず、新電力会社で20A以下の契約ができるところは数が少なく、30A以上になってしまうことがほとんどです。
電力量料金は今よりも安くなっても基本料金が上がってしまえば、電気代の合計が上がってしまうこともあります。
後悔のない乗り換えをするためにも、やはり最初に現在の契約内容と電力使用量をしっかり確認して、暮らしに合った電力会社を選ぶ必要があります。
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まずは1社、シミュレーションしてみましょう!
電力会社を変えるだけで電気代が安くなるとしたら、本当にお得じゃないですか?
名前を聞いたことがある新電力会社や気になっている会社があったら、まずは気軽にシミュレーションしてみて電気代がどれくらい安くなるのかチェックしてみて下さい。
実際にやってみると「こんなに安くなるんだ!」と実感できることと思います!