一人暮らしにおすすめの電力会社一覧【賃貸もOK】

電力自由化が始まったことは知ってるけど一人暮らしだと、
「あまり安くならないかもしれない」
「賃貸だからいつまでこの家に住み続けるかわかんないし」
「面倒だし」
など、なんとなく電力会社の乗り換えを億劫に感じてしまう人もいると思います。

でも、契約する電力会社を変えるだけで毎月の電気料金が安くなるとしたら切り替えないと損ですよね。

ここでは、一人暮らしにおすすめの電力会社を紹介します。

賃貸マンションに一人暮らしをしていても電力会社は自由に選ぶことができるので、ぜひ検討してみください。


もくじ

⇒新電力会社おすすめランキング!電気料金比較!お得に乗り換え!

一人暮らしでも電気代を安くできるの?

電力会社を変えるだけで電気代が安くなると言われることもありますが、これは電力使用量が比較的多いファミリー世帯の話。

一人暮らしで電力使用量が少ない場合は、電力会社によってはさほど電気代が変わらなかったりかえって上がってしまうこともあります。

ここでは一人暮らしの人がお得になるプランを用意している電力会社だけをピックアップしていますので、電気の使用量が少なくてもお得になる可能性が高いですよ。

一人暮らしにおすすめの電力会社

CDエナジーダイレクト「シングルでんき」

運営会社 株式会社CDエナジーダイレクト
CD Energy Direct Co.,Ltd.
供給エリア ・電気:東京電力パワーグリッドサービスエリア
(栃木県、群馬県、茨城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県及び静岡県の富士川以東)
・ガス:東京ガスの供給エリア(日野市を除く)
電気とガスのセット割はある? あります
オール電化向けプランはある? あります
ポイント還元はある? 独自ポイント「カテエネポイント」があります
解約金・違約金 「よしもとでんき」「エンタメでんき」のみ解約金が発生する場合があります
支払い方法 クレジットカード、口座振替

 

⇒CDエナジーダイレクト【口コミ・評判】一人暮らしにピッタリな料金プランもあり!

CDエナジーダイレクトは中部電力ミライズと大阪ガスが関東地域限定で展開している新電力サービスです。

基本プランは「ベーシックでんき」になりますが、一人暮らしには「シングルでんき」をおすすめします。

シングルでんきのプラン内容

シングルでんきの電気代は「基本料金+従量料金」になっているのですが、基本料金も従量料金も東京電力と同じです。

シングルでんきの基本料金

シングルでんきの基本料金 東京電力Bの基本料金 毎月の差額
30A 858円 858円 0円
40A 1,144円 1,144円 0円
50A 1,430円 1,430円 0円
60A 1,716円 1,716円 0円

 

シングルでんきの従量料金

電力使用量 CDエナジーダイレクト 東京電力 割引額
~120kWh 19.78円 19.78円 0円
121~300kWh 26.48円 26.48円 0円
301kWh~ 30.57円 30.57円 0円

 

料金は変わらないのになぜおすすめなのかというと、毎月100円の割引があり確実に100円分お得になるから。

また、CDエナジーダイレクトには「カテエネポイント」という独自ポイントがあり、電気代100円ごとに1ポイント貯まります。

毎月の電気代が5,000円だとすると50円分のポイント還元になるので、100円割引と合わせると年間1,800円のお得になります。

電気とガスをセットで契約できれば、0.5%のセット割引を受けることができます。

料金設定そのものは東京電力と同じなのですが、その他の部分でのサービスが充実しているので結果的にお得になるんです。

シングルでんきにはひとつだけ注意点があります。

それはアンペア契約が30A以上になること。現在20Aで契約をしている場合はアンペア契約を上げることになります。

20A契約の基本料金は572円(東京電力の場合)、30Aは858円なので286円も上がってしまい、電力会社を乗り換えるメリットがなくなってしまいます。

現在10A、15A、20Aで契約をしているなら、ほかの電力会社の方がお得です。

⇒CDエナジーダイレクト【口コミ・評判】一人暮らしにピッタリな料金プランもあり!

Looopでんき

運営会社 株式会社Looop
供給エリア 全国(離島を除く)
電気とガスのセット割はある? あります
オール電化向けプランはある? あります
ポイント還元はある? なし
解約金・違約金 <なし/td>
支払い方法 クレジットカード

 

⇒Looopでんき【口コミ・評判】ループでんきのプランは本当にお得?

Looopでんきは全国(離島を除く)から申し込み可能な新電力会社です。

一人暮らしの方向けのおすすめポイントは、Looopでんきは基本料金が0円ということ!

電気代は使った分だけ従量料金を払う仕組みなので、一人暮らしでも割安になるんです。

従量料金はエリアごとに設定されています。

▼Looopでんきの従量料金

エリア 従量料金
北海道電力 32.00円/kWh
東北電力 28.00円/kWh
東京電力 28.80円/kWh
中部電力 28.50円/kWh
北陸電力 25.50円/kWh
関西電力 25.50円/kWh
中国電力 26.50円/kWh
四国電力 26.90円/kWh
九州電力 25.40円/kWh
沖縄電力 28.50円/kWh

 

⇒Looopでんき【口コミ・評判】ループでんきのプランは本当にお得?

ENEOSでんき

運営会社 ENEOS株式会社
供給エリア 全国(沖縄と一部地域、離島を除く)
電気とガスのセット割はある? なし
オール電化向けプランはある? なし
ポイント還元はある? Tポイント、dポイント、ANAマイルなどがたまります
解約金・違約金 通常はかかりませんが、かかるケースもあります
支払い方法 クレジットカード、口座振替

 

⇒ENEOSでんき【口コミ・評判】料金プランは高い?安い?

ENEOSでんきは全国(沖縄と一部地域、離島を除く)から申し込み可能な電力会社になります。

電気代は「基本料金+電力量料金」となり、基本料金は地域電力会社の基本料金と同じなのですが、電力量料金が抑えられています。

▼ENEOSでんきの電力量料金

使用量 ENEOSでんきの従量料金 東京電力エナジーパートナーの従量料金
~120kWh 19.88円 19.88円
120 kWh~ 300 kWh 24.54円 26.48円
300 kWh~ 26.22円 30.57円

 
電力量料金は120kWhまでは東京電力と同じですが、120 kWh〜300 kWhは1.94円割引、300 kWh以降は4.35円も安くなっています。

ENEOSでんきは2年間の継続利用を約束する「にねんとく2割(とくとく割)」での契約がお得です。

にねんとく2割で契約すると最初の1年・2年目が1kWhあたり0.2円引き、3年目以降は1kWhあたり0.3円引きになり契約を続けている限りこの割引は続きますので、長期利用者さんほどお得です。

▼年間電気料の比較

ENEOSでんき(年間合計) 東京電力(年間合計) 差額は??
250kWh/月 76,608円 80,232円 3,624円お得!
200 kWh/月 62,004円 64,344円 2,340円お得!
180 kWh/月 56,160円 57,984円 1,824円お得!

※ENEOSでんきは東京Vプラン+にねんとく2割(とくとく割)、東京電力は従量電灯B、30A契約で試算しています。

ENEOSでんきはガスとのセット契約もできます。

電気とガスのセット割引はありませんが、基本料金も従量料金も一般料金から4%引き(東京ガスとの比較)になるので、電気もガスもどちらもお得になりますよ。

支払い方法をENEOS発行のクレジットカード「ENEOSカード」にするとガソリンも安くなり、通常のENEOSカード会員割引に追加で1リットルあたり1円割引になります。

電気、ガス、ガソリンがまとめて安くできるのはENEOSでんきだけのとても大きな特典ですよ。

⇒ENEOSでんき【口コミ・評判】料金プランは高い?安い?

東急でんき

運営会社 株式会社 東急パワーサプライ
供給エリア 東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・茨城県・栃木県・群馬県・山梨県・静岡県の一部(富士川以東)※離島を除く
電気とガスのセット割はある? あります
オール電化向けプランはある? あります
ポイント還元はある? あります
※TOKYU CARDで支払う場合のみ
解約金・違約金 なし
支払い方法 クレジットカード、口座振替

 

⇒東急でんき【口コミ・評判】料金プランやメリット・デメリット

東急電気は東急沿線に一人暮らしをしていて、東急の定期券をお持ちの方におすすめの新電力会社です。

東急でんきの電気代は「基本料金+電力量料金」の組み合わせですが、どちらも東京電力より安くなっています。

▼東急でんきの基本料金

東急でんき 東京電力B 毎月の差額
30A 803円 858円 55円お得!
40A 1,089円 1,144円 55円お得!
50A 1,320円 1,430円 110円お得!
60A 1,551円 1,716円 165円お得!

 
 

▼電力量料金

電力使用量 東急でんき 東京電力 差額
~120kWh 19.77円 19.88円 0.11円お得!
121~300kWh 26.36円 26.48円 0.12円お得!
301kWh~ 30A:29.57円 30.57円 1円お得!
40A以上:28.95円 1.62円お得!

 
電力使用量が少ないと割引率は低く、例えば現在の電気代が6,000円/月程度なら毎月81円くらいの割引にしかなりません。

ただ、東急の定期券をお持ちなら申し込みから24ヶ月間は割引料金で利用することができます。

東急でんき単体での利用なら55円割引、東急でんき&ガスのセット利用なら毎月110円割引になります。

さらにケーブルテレビのイッツコムを利用していれば、利用料金が毎月最大385円割引になるなどのセット割もあります。

東急でんきは単体で利用してもあまりメリットはないのですが、東急の定期券をお持ちの方や提携ケーブルテレビをすでに利用している方など組み合わせによってお得度がドンと上がります。

東京沿線にお住いの方にはチェックしてほしい新電力会社です。

⇒東急でんき【口コミ・評判】料金プランやメリット・デメリット

新電力会社を理解しよう!一人暮らしと電気代のQ&A

ここからは一人暮らしの人にこそ知っていてもらいたい電力自由化のよくある質問をQ&Aでご紹介します!

新電力会社はなぜ電気代が安いの?

新電力会社が地域電力会社よりも電気代を安く設定できる理由は大きく3つあります。

ひとつは発電所を所有していないこと。

新電力会社は電力の販売を行なっているだけで発電はしていません。

自社で発電所を建設・所有する必要がないので莫大な設備投資も要りません。これが非常に大きな理由となります。

次に電力販売専門の企業では無いこと。

新電力会社は基本的に他の事業も行っています。電力販売でも利益は必要ですが主力サービスではないため価格を抑えることができるという側面もあります。

最後はマーケティング戦略に基づいて、売りたい層に電力販売ができるということ。

あまり電気を使わない一人暮らしに人は基本料金を少し割引したり、たくさん電気を使う人は電力量料金の単価を下げればみんながお得になり利用しやすくなります。

電力販売を主力のサービスと組み合わせてガス、ガソリン、インターネット通信回線、エンターテイメントなどと抱き合わせで販売すれば本来の事業も潤うことになります。

地域電力会社は地域全体に安定した電力を供給するという使命があるため、顧客目線の便利で行き届いたサービスを提供することはとても難しいのです。

料金やサービス内容に差が出てくるのはこれらの違いとなります。

電気料金は月単位で考えるべき?年単位?

電気代は毎月1回払うものなので月単位で考えたくなりますが、電力会社の切り替えを考えるときは年単位で考える必要があります。

電気代は月によって数千円の違いが出ることもあるので、今月分だけ比較しても正確なシミュレーションができないのです。

一般的に空調を使わない春は安く冷房を使う夏〜秋はやや高め、暖房を使う冬は高めになります。
この年間サイクルはそう大きく変わらないので、1年単位で計算するのが良いとされています。

一人暮らしの平均電気代はいくらぐらい?

こちらは、日本政府が発表している一人暮らし世帯の3ヶ月ごとの月平均電気代です。

▼一人暮らしの電気代

電気代(月平均)
2021年4~6月期 4,990円
2021年7~9月期 5,131円
2021年10~12月期 5,200円
2022年1~3月期 7,749円

<参考>e-Stat 政府統計の総合窓口
 

こちらは全国の平均になるので地域によっても変わってくると思いますが、やはり季節によってかなり違いますね。

電気代が気になる家電製品といえばエアコンです。

一人暮らしで賃貸マンション住まいだと、冷暖房設備は部屋に備え付けのエアコンのみという人が多いと思います。

最近のエアコンは節電仕様になっているのですが、稼働時間が長くなるとどうしても電気代は高くなってしまいます。

一般的に冷房よりも暖房の方が電力使用量が多いため冬の電気代が高くなりがちです。

特に2022年は社会情勢の影響で電気代の値上げが続いています。この結果はちゃんと数字に出ていて、2020年1~3月期の一人暮らしの月平均電気代は「6,535円」でしたが、2022年1~3月期は「7,749円」となっています。

この2年間で1,214円も上がっているんです。

一人暮らしでも電力会社をしっかり検討してお得なプランを探す必要がありそうです。

一人暮らしには東京ガスの電気の「ずっとも電気1S」がいいって聞いたんだけど?

一人暮らし向けの電力プランとして、東京ガスの電気「ずっとも電気1S」がおすすめされていることがよくあります。

東京電力と比較すると基本料金は同じですが、電力量料金が第1段階から安くなっていて電力使用量が少ない人でもお得なことから一人暮らしに有利と言われていました。

ただ、残念なことに「ずっとも電気1S」は2021年5月で新規申し込みを停止しています。

現在申し込み可能なプランは一人暮らしの人やガスとセットでの契約ができない人はあまりお得ではありません。

電力業界の動向は不安定で、東京電力ホールディングスが設立した新電力会社の「あしたでんき」でさえ2022年6月30日で電力供給を終了することが決定しています。
電力会社を検討するときは常に最新情報をチェックするようにしましょう。

キャンペーンで契約するときの注意点は?

各電力会社は定期的にお得なキャンペーンをやっていて、期間中に申し込みをすると大幅割引があったり、ポイントプレゼントなどの特典を受けることができます。

基本的に電力会社のキャンペーンは顧客獲得のために行なっているものなので、利用することにデメリットはありません。

注意点はキャンペーン終了後の電気料金を必ずチェックしておくことです。

どの電力会社もあまり電気を使わない人に対しては大きな割引を提供していません。

そのためキャンペーン期間中は安かったけど、期間が終了したら今までとほとんど変わらなかったというケースもあります。

電力会社の切り替えに解約金はかかるの?

東京電力や関西電力などの地方電力会社から他社に切り替える場合は無料です。

地方電力会社以外の会社から別の会社に乗り換える場合もほとんどは無料で切り替えできるのですが、契約内容に応じて違約金などがかかることがあります。

特に注意したいのがインターネットとのセット割で契約をしていたケースです。
電気の解約は無料でも、インターネット契約を解約するために違約金がかかるこがよくあります。

ENEOSでんきの「にねんとく2割(とくとく割)」のように契約期間が決められていると途中解約時に違約金がかかることもあります。

ENEOSでんきの場合は更新月以外のタイミングで解約すると、1,100円の違約金が発生します。

電力会社の乗り換えって面倒じゃないの?

電力会社の乗り換えは実はとても簡単なんです。

新しく利用する電力会社を決めたらそちらに申し込みをすれば、あとは新電力会社が勝手に手続きを進めてくれます。旧電力会社に解約の連絡をする必要すらありません。

賃貸物件でも同じ方法で申し込み可能ですので、お得な電力会社に気軽に乗り換えてみてくださいね。

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