スマ電【口コミ・評判】料金プランは高い?

スマ電という名前を聞いたことがない人も多いかもしれませんが、スマ電はなんと基本料金無料で、CO2排出実質ゼロの電力を供給しているんです。

環境省の「第9回グッドライフアワード 環境大臣賞最優秀賞」も受賞していて、環境問題に真剣に取り組んでいることがわかります。

環境に優しい電気が使えて電気代も安くなったら嬉しいことですが、スマ電の評判はどうでしょうか?

ここでは、スマ電の評判・口コミ、電気料金プラン、メリット・デメリット、開通までの流れなどを紹介していきます。


もくじ

スマ電の特徴

運営会社 株式会社アイ・グリッド・ソリューションズ
本社所在地 〒102-0083
東京都千代田区麹町3-7-4 秩父屋ビル
新電力サービス名 スマ電
供給エリア 東北エリア、東京電力エリア、中部電力エリア、北陸電力エリア、関西電力エリア、中国電力エリア、四国電力エリア、九州電力エリア
電力事業はいつから? 2016年
ポイントサービスはある? なし
オール電化向けプランはある? なし
解約時の解約金・違約金はある? プランによってかかることがあります
支払い方法は? ・口座振替
・クレジットカード
・デビットカード

 

★スマ電はどんな人、どんな世帯におすすめ?
・電力使用量が多い人
・クリーンなエネルギーを使いたい人

スマ電を運営している株式会社アイ・グリッド・ソリューションズは、一般家庭向けよりも前にスーパーマーケットなどの事業者向けにエネルギー供給を行っていました。

2016年の電力自由化を受けて一般家庭向けにも電力供給を開始しています。

元々事業者向けの電力供給を行っているため、全国の6,000を超えるスーパーマーケット、1,500もの大型施設に販売実績があります。

これらを一般家庭の規模で換算すると20万世帯を超えることになります。

また、すでに150,000の一般家庭との契約実績もあり、安定性は高いと考えて良いでしょう。

スマ電は環境に配慮したCO2ゼロの電気を提供

スマ電の最も大きな特徴は、環境に配慮した電力を提供しているということ。

石炭火力発電などの化石電源やFIT電源に、再生可能エネルギー指定の非化石証書を組み合わせて、実質再生可能エネルギー比率100%かつCO2排出量ゼロとなる電気を提供しているんです。

スマ電で提供する電力は電気の取引市場や発電事業者から仕入れているものですが、この中には石炭火力発電など、CO2を排出する発電方法による電気も含まれています。

そのため、「非化石証書」を購入することで、実質的に再生可能エネルギー比率100%かつCO2排出量ゼロとしています。

「非化石証書」とは?

石炭・石油などの石化燃料を用いずに再生可能エネルギーで発電した電力からはCO2の排出がありません。
こういった電力には電力としての価値に加え、環境に配慮しているという付加価値があることになります。このことを証書にしたものが非化石証書になります。

「FIT電気」とは?

FITは再生可能エネルギーの固定価格買取制度で、国が主導しているものになります。
FIT電気は太陽光・風力・地熱・水力・バイオマス発電所の再生可能エネルギーで発電され、かつFIT制度によって買い取りが行われた電気のこと。

スマ電運営会社の株式会社アイ・グリッド・ソリューションズは、パートナー企業と共に大規模な太陽光発電所を所有しています。

現在は仕入れた電力を各家庭に販売していますが、将来的にはこの自社発電でのCO2ゼロの電力供給を目指して奮闘しています。

スマ電の供給エリアは東北から九州まで

スマ電の供給エリアは東北エリア、東京電力エリア、中部電力エリア、北陸電力エリア、関西電力エリア、中国電力エリア、四国電力エリア、九州電力エリア(離島を除く)になります。
北海道と沖縄はエリア外となります。

スマ電なら基本料金がありません

スマ電は基本料金ゼロで、使った分だけ電気代を支払う料金プランになっています。実際どれくらいお安くできるのか、後ほどシミュレーションをご紹介します。

スマ電の電気料金プラン

現在新規申し込みができるプランは
・CO2ゼロ ホームプラン+(プラス)
・CO2ゼロ ショッププラン+(プラス)

のみとなっています。

一般家庭向けのプランは「CO2ゼロ ホームプラン+」で、東北電力・東京電力・中部電力・北陸電力・九州電力の「従量電灯B」、関西電力・中国電力・四国電力の「従量電灯A」に相当するプランになります。

「CO2ゼロ ショッププラン+」は東北電力・東京電力・中部電力・北陸電力・九州電力の「従量電灯C」、関西電力・中国電力・四国電力の「従量電灯B」に相当します。

事業所や商店などお店向けのプランになりますので、現在選べる家庭向けプランは「CO2ゼロ ホームプラン+」の一択になります。

スマ電「CO2ゼロ ホームプラン+」

「CO2ゼロ ホームプラン+」は基本料金が無料になっています。
電力量料金は地域と時間帯によって設定されています。

昼間時間帯(1kWhにつき) その他時間帯(1kWhにつき)
東北電力エリア 27.70円 30.80円
東京電力エリア 26.90円 29.90円
中部電力エリア 26.90円 29.90円
北陸電力エリア 22.90円 25.50円
関西電力エリア 22.90円 25.50円
中国電力エリア 23.90円 26.60円
四国電力エリア 24.40円 27.20円
九州電力エリア 25.10円 27.90円

※昼間時間は午前9時〜15時、その他時間は15時〜翌午前9時。

スマ電の「スマ電プレミアムオプション」について

スマ電「CO2ゼロ ホームプラン+」には、プレミアムオプションを付けることも可能です。

プレミアムオプションには2つの特典があります。

▼プレミアムオプションの特典
1.毎月の電気代が50円割引になります。
2.お誕生月は300円割引になります。

年間850円の割引を受けられることになりますね。

プレミアムオプションは無料で付けることができるのですが、2つの条件があります。

条件1:40A以上の契約が必要です
条件2:2年間の長期契約が必要です

プレミアムオプションをつけて契約して2年以内に解約してしまうと1,200円の解約手数料が発生してしまいますのでご注意下さい。

スマ電にするとどれくらい安くなるの?

地域電力会社からスマ電に切り替えた場合の電気代を地域別にシミュレーションしてみました。

2人世帯では毎月の電力使用量300kWh、ファミリー世帯では500kWhを想定したシミュレーションになります。

2人世帯のシミュレーション

エリア スマ電(年間) 地域電力会社(年間) 差額
東北電力エリア 133,281円 118,260円 +15,021円
東京電力エリア 128,323円 119,232円 +9,091円
中部電力エリア 124,003円 114,480円 +9,523円
北陸電力エリア 112,590円 104,232円 +8,358円
関西電力エリア 114,426円 109,944円 +4,482円
中国電力エリア 121,148円 117,036円 +4,112円
四国電力エリア 117,251円 111,468円 +5,783円
九州電力エリア 117,143円 104,616円 +12,527円

 

電力使用量が毎月300kWh程度の場合、なんと、いずれの地域も電気代がグンと上がるという結果になってしまいました・・・。

なお、スマ電の料金設定上、電気をたくさん使う世帯ほど安くなるようになっているため、単身世帯であまり電気を使わないような場合もかえって電気代が上がることが予想できます。

ファミリー世帯のシミュレーション

エリア スマ電(年間) 地域電力会社(年間) 差額
東北電力エリア 222,325円 213,060円 +9,265円
東京電力エリア 214,054円 214,872円 -818円
中部電力エリア 206,854円 202,176円 +4,678円
北陸電力エリア 187,809円 181,560円 +6,249円
関西電力エリア 190,869円 195,312円 -4,443円
中国電力エリア 202,080円 206,364円 -4,284円
四国電力エリア 195,592円 199,068円 -3,476円
九州電力エリア 195,412円 186,936円 +8,476円

 

電力使用量が多くなると、電気代が安くなる地域と高くなってしまう地域のかなり差が出てしまいました。

東京電力エリア、関西電力エリア、中国電力エリア、四国電力エリアでは安くなり、東北電力エリア、中部電力エリア、北陸電力エリア、九州電力エリアでは高くなってしまっています。

なぜ電気代が大幅に上がってしまうことがあるの?

一般的な新電力の料金設定と地域電力会社の料金を比べてみると、
・基本料金が同じで従量料金が安くなっている
・基本料金も従量料金も安くなっている
・基本料金が0円で従量料金も割安になっている
・料金設定は地域電力会社と同じで、毎月定額割引がある
など、地域電力会社を基準に割引が設定されていることが多くなっています。

一方、スマ電は基本料金は0円なのですが、従量料金が時間帯によって異なるという少し変わった設定になっています。

東京電力を例に比較しましょう。

▼東京電力「従量電灯B」の料金設定

基本料金 10A 286.00円
15A 429.00円
20A 572.00円
30A 858.00円
40A 1,144.00円
50A 1,430.00円
60A 1,716.00円
従量料金 最初の120kWhまで 19.88円
120kWhをこえ300kWhまで 26.48円
300kWh超過分 30.57円

 

従量料金がいちばん安い価格帯で19.88円になっていますね。
スマ電は安くても26.9円なので、7.02円も単価が上がることになります。

これは1kWhあたりの違いになってくるのですが、例えば1,000wのドライヤーを15分使用すると0.25kWhになりますので、2人世帯ならこれだけでも2日間で7.02円上がることになります。

さらに、スマ電「CO2ゼロ ホームプラン+」の料金は夜の単価が高く東京電力エリアは29.9円に設定されています。

同じく2人世帯で夜間にドライヤーを15分ずつ使う場合、これだけでも1ヶ月で約105.3円上がってしまいます。

基本料金が無料でも、電力使用の積み重ねで月額料金も上がってしまうわけですね。

ただ、これらは電力使用量が少ないケースになり、逆に電力使用量が多い方なら安くすることができます。

東京電力は30.57円ですがスマ電は高くても29.90円なので従量料金が安くなるんです。
特に毎月の電気代が確実に15,000円を超えるようであればスマ電の方がお得です。

スマ電の口コミ・評判

スマ電に乗り換えた皆さんは電気代が安くなったことを実感できているのでしょうか?
口コミを評判が良いものと悪いものに分けてピックアップしてみましたのでチェックしてみてください。

※ネット上の口コミを一部抜粋し、表現を少し変更してご紹介します。

<良い口コミ・評判>

・電気をスマ電、ガスをニチガスに変えたら光熱費が月3,000円くらい安くなった。夏場の電気代が1万円近くなる時もあったのに、今はなりません。

・先月の電気代が4,000円を下回りました。

・うちはスマ電に乗り換えて1年立ちます。4人家族ですが、月平均3,300円くらいです。8月でも5,000円を下回ってます。

・電気代が安くなったし、LINEで請求額のお知らせがくるのでわかりやすいです。

・関西電力エリアです。今までは1万円くらいかかるときもありましたが、スマ電に変えてからは5,000円いかないくらいになりました。特典もあったのでスマ電にしてよかったです。

・思っていた以上に節約になっていました。

・エアコンをたくさん使う冬場は、電気代が安くなっていました。

<悪い口コミ・評判>
・口座振替の手続きをしてから数ヶ月経ちますが、まだ変わりません。

・契約時にトラブルが多かったです。問い合わせたくても電話窓口が繋がらないし根気良く手続きをする必要があります。

・自宅に来て勧誘がありました。断ったら態度が悪くてびっくりしました。

・スマ電の代理店から勧誘があってすごい迷惑です。

・訪問があって電気代が安くなるって言われたけど、シミュレーションを試したら割高でした・・・。怖いです。

・解約に違約金があることを知らなかったです・・・。

口コミ・評判から判明!スマ電のメリット・デメリット

スマ電の口コミからわかったメリットとデメリットをまとめます。

スマ電のメリットは?

メリットとして感じることは、電気代が安くなっている人も多いことです。

スマ電に変えてから明らかに電気代が安くなっていることを実感している人もたくさんいらっしゃいました。

スマ電との相性が良い場合は割安になることを実感できそうです。

スマ電のデメリットは?

スマ電のデメリットとして目立った点は3つあります。

ひとつは電話がつながりにくいこと。

これは新型コロナの影響、電気代の高騰につき問い合わせが殺到してるなどの理由が考えられますが、不安なことがあるときにつながりにくいのは困りますね。

2つめは、勧誘に関する不満の声もチラホラあったこと。

スマ電が勧誘するというよりは代理店の勧誘のようですが、このご時世なので自宅訪問は遠慮してほしいと感じます。

最後は、やはり電気代が上がってしまう可能性もあること。

これはどの新電力会社でも同じなのですが、自分の暮らしにあったプランを選ばないと
かえって電気代が上がることは実際にあり得ます。

ご自分の電力使用状況でシミュレーションして、安くなることを確認して下さいね。

なお、スマ電の大きな特徴である「CO2ゼロの電気」ということに関する口コミはほとんど見つかりませんでした。

地域電力会社からスマ電に変えるだけでCO2排出を実質ゼロに抑えることができるのですが、これによって電力が不安定になるなどのマイナスもないと評価できます。

スマ電の申し込み方法と開通までの流れ

スマ電の申し込みはインターネットの公式ページから行います。
申し込みフォームが用意されていますので、必要事項を記入しましょう。

なお、スマ電の申し込みには、
・現在のご契約名義
・お客さま番号
・供給地点特定番号
が必要です。

これらは検針票に記載がありますので、用意してから手続きを始めるとスムーズですよ。

申し込み手続きが完了したら、現在の電力会社の解約手続きとスマートメーターの交換工事(設置されていない場合のみ)が行われます。

どちらもスマ電が手配しますので、待っているだけで大丈夫です。
スマートメーター交換工事は無料で行われ、立ち会いも不要です。

供給開始日などはハガキで通知がありますので確認しましょう。
申し込みから1ヶ月〜1ヶ月半程度でスマ電に切り替わります。

スマ電のよくある質問

スマ電に関するよくある質問をQ&Aでまとめます。

契約期間はありますか?

契約期間は電気の供給開始から6ヶ月間になります。

ただ、この期間内に解約をしても解約手数料や違約金が発生することはありません。

スマ電の解約で解約手数料がかかるケースは「スマ電プレミアムオプション」を契約して24ヵ月未満で解約した場合のみです。

支払い方法は選べる?

支払い方法は口座振替、クレジットカード、デビットカードから選べます。
払込用紙での支払いは不可となっています。

スマ電にすると電気代が3%〜5%割引になるって聞いたけど?

以前のスマ電には基本料金と従量料金から3%〜5%安くなったり、定額割引があるプランもあったのですが、これらのプランの新規受付は終了しています。

LINEで請求情報を受け取るにはどうしたらいい?

スマ電では毎月の請求情報をLINEで送信してくれるサービスを行なっています。
毎月15日〜20日ごろにLINE通知が届きますので、請求内容を事前に確認することができます。

スマ電に携帯番号を登録してLINEアプリの「通知メッセージ」を受け取る設定にすると通知をもらうことができます。

(ホーム→設定→プライバシー管理→情報の提供→通知メッセージ→LINE通知メッセージを受信)

スマ電は本当にお得?おすすめできる人とおすすめできない人(まとめ)

現在のスマ電のプランと過去のプラン、それから口コミから受ける印象として、スマ電「CO2ゼロ ホームプラン+」はしっかりとしたシミュレーションが必要だと感じます。

電力使用量が普通〜多い世帯であれば安くすることができますが、1人〜2人世帯では微妙なところで、逆に割高になってしまう人も出てきてしまいます。

実際の電力使用量でシミュレーションして、安くなること確認して下さいね。

スマ電に乗り換えることで電気代を安くできたら、お財布に優しくCO2排出量実質ゼロの電気を使えるので素晴らしいことですね!

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